転出超過ワースト一位の広島県

5月13日付中国新聞によると「広島県人口280万人割れ」35年11ヶ月ぶり転出超と第一面に記事が掲載された。

2020年5月14日付中国新聞記事の画像
2020年5月14日付中国新聞記事の画像

 今年4月1日時点の推計人口が279万8628人となった。推計人口は国勢調査と住民基本台帳に基づく。3月1日時点は280万4123人で1ヶ月で5495人減少。内訳は社会減が4397人、自然減が1098人。広島県統計課は若い世代を中心に就職や進学による大都会への転出が響いたと分析。

 別の調査である総務省の人口移動報告によると、2019年、広島県は転入から転出を差し引いた人口移動数がマイナス8000人超と転出人口が全国1位という不名誉なこととなった。実はこちらのほうが問題なのだ。

 これについてNHK広島放送局も5月15日放送のテレビ番組「ラウンドちゅうごく」で取り上げている。

番組では、何故転出が多いのか街角でインタビューを行うと大きな工場(重工、鉄鋼など)が撤退や移転などで無くなったことによるのではないかとの声があった。

現実に福山では日本鋼管が、呉の日新製鋼などの大企業が撤退を表明する等、地方経済に大きな影響を与えている。

しかし、転出の内容を見ると20代の転出が一番多いのである。大学卒業後地元に就職せず東京や大阪など大都会での就職が原因と思われる。

就職先や魅力がない地元ということだ。

そんな中山口県の周防大島では子供の頃から地元の良さや起業学習を行い若者が地元で主食したり帰ってきている現状を取材。

広島でも魅力的な地方、尾道などで若者が起業する姿が見られる。

現代の高齢者は元気だ。現役から離れた高齢者に「若者に魅力ある地元」を実現するため尽力してもらい、それが地元高齢者の生きがいになればいい。

このまま流出が進めば、「不動産を購入する働き世代、若いファミリー層が日本一減る。」こととなるので、「ますます空き家の増加と周辺地価の下落が加速する。」をしっかり理解して、残す不動産、活かす不動産、手放す不動産の判断を早めにすべきだ。

 

記事リンク

広島県の人口移動 https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/21/jinkougepposaisin.html

広島県の人口(今月の概況) https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/390161.pdf

住民基本台帳人口移動報告 https://www.stat.go.jp/data/idou/2019np/shousai/pdf/youyaku.pdf

NHKラウンドちゅうごく 「転出超過ワーストからの脱却~人・企業を呼び戻せ!~」 https://www4.nhk.or.jp/P4761/x/2020-05-15/21/43738/8253046/

それぞれのリンクは2020年5月17日現在のものです。将来ページそのものが無くなる場合があります。

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