ご実家が空き家になっていませんか?
空き家になったご実家を大切にされてますでしょうか?
空き家で近隣の方に迷惑を掛けていませんか?
この機会に管理の方法などを知っていただけたらと思います。
空き家を放っておくとどうなる?
建物を空き家のまま放っておくと早いスピードで老朽化が進みます。
3年ぶりに建物内へ入ったら床が抜けたなんて事も聞きます。
お客様から聞いた話ですが、ハクビシンがドアの壊れた物置に住み着いて子育てをしていた。子育て時期は凶暴になるそうで、気づかず近づいて噛みつかれそうになったとの事。
空き家は人気がないため、スズメバチの巣が出来ていたりします。
何事もそうですが、傷みは早い処置で費用負担が最小で収まる場合がほとんど。酷くなると修繕費用が大きな負担となります。
空き家放置で起こる事故や事件
空き家はゴミの不法投棄場所になったり、放火されることも。また、犯罪者の隠れ家、死体の遺棄場所になったりと事件や事故に巻き込まれることがあります。
老朽化が進むと建物が傾いてご近所や道路へ倒壊するなど危険な建物になることがあります。
対策
空き家に見せないことや空き家であっても人の出入りが有るように見せることで、犯罪に利用されるのを未然に防ぐ効果があります。
定期的に点検や修理をすることで建物の老朽化を遅らせたり安全に保つことが出来ます。
空き家はここをチェックする
目で見て確認できる外回り
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- 屋根 瓦やスレートにひび割れやズレが無いか確認
- 軒裏 シミや剥がれがないか確認
- 雨樋 詰まり、ひび割れ、ねじれ、取付金具のハズレを確認
- 窓 ガラスの割れやヒビ、動作不良、傾き、施錠不良
- ベランダ 床材の割れ、手すりや柱のサビ
- 外壁 汚れ、苔、ひび割れ、チョーク現象(手で触ると白い汚れがつく)
- ドア 建付け不良、ひび割れ、施錠不良
- 土台や基礎 ひび割れ、腐食、シロアリの蟻道
- 植栽・雑草・生け垣 繁茂(はんも)、害虫、害獣
- ブロック塀・擁壁 ひび割れ、割れ、傾き
- 倉庫 施錠不良、害獣
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目で見て確認する室内と動かして確認する建具や給排水
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- 壁 雨漏りのシミ、剥がれ、浮き、カビ
- 天井 雨漏りのシミ、剥がれ、浮き、カビ
- 床 剥がれ、たわみ、傾き、割れ、ヒビ、カビ
- ドア・建具 建付け異常(傾き・動作不良)
- 設備 給水・排水の不具合(水漏れ・詰まり・異臭)
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ご自身でチェックリストを作って点検してみましょう。
自分でできる空き家の管理
1ヶ月に1度は行う作業
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- 通風や換気(1~2時間程度) すべての窓と収納の扉を開けて通風します
- 雨漏りの有無 天井と外壁に面する壁を目視点検します
- 通水(水道が出る場合) 全ての蛇口から水を流してトラップへ水を溜めます。
- 排水トラップへの水補給(水道が止まっている時) ペットボトルへ水道水を詰めて持参し、排水トラップへ水を溜めます。
- 掃除 モップでホコリを取る程度の掃除
- ポストの点検 郵便物やチラシを取り込み、人の出入りがあるように見せかけます
- 除草と掃除 玄関周りや外から見える範囲は除草と掃除をします。
- 施錠の確認 全ての窓、勝手口、玄関の施錠を確認します。
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※排水口にトラップという水を溜めておいて、臭気や害虫が侵入するのを防いでいます。ここの水が蒸発して無くなると、悪臭が発生したり、害虫が侵入してきます。定期的に水を補給する必要があるのです。
半年に1度行う作業
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- 生け垣や植栽の剪定 道路や隣地へ枝や葉、草が伸びないように剪定と除草をします
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※ご近所と良好な関係を保つためにも枝や葉がはみ出ないように注意します。
緊急時(台風や大雨、地震、寒冷時期)の後に行う点検
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- 雨漏りや浸水の有無 天井と外壁に面する壁を目視点検します
- 建物の傷み 屋根(瓦など)、カーポートやベランダの屋根、その他被害がないか確認
- 設備の傷み 水道配管や給湯器に水漏れがないか確認
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いち早く不具合を知るポイント
何と言ってもご近所さんと仲良くすることです。
連絡先を交わして、万一の際は連絡をいただくようお願いします。
帰省の際は手土産をお忘れなく。
空き家管理などの費用
遠方にお住まいの場合、関東から広島への交通費約4万円が年4~5回、自分でできない剪定などはシルバー人材センターなどへ依頼(土地50坪、建物30坪の一戸建て)すると、5万円くらいでしょう。年間20~25万円の負担です。
空き家でも火災保険に加入できます。一般火災保険となりますので保険料が住宅用火災保険と比べて高くなりますが、万一のために加入しておきましょう。火災保険料も空き家管理の費用です。
最後に固定資産税・都市計画税の納税義務があります。住宅用土地の課税標準額は6分の1や3分の1と安くなっていますが、空き家を放置し、地方公共団体から危険な建物と判断されるとその特典が無くなります。
これらを外部に依頼すると、土地50坪、建物30坪の一戸建てで、空き家管理に月約1.1万円、建物のホームインスペクションに11万円~、庭の剪定に5.5万円~、除草に2.2万円~、年間約32万円の負担となります。
更に、修繕が必要となれば大きな出費が待っています。
管理に不安な方
今の状態を知ることで、修繕が必要な箇所や将来修繕が必要になる箇所、おおよその費用が分かります。
先ずは専門家に建物の状況を調査してもらいましょう。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会の登録インスペクターなら第三者の視点で建物の点検をしてくれます。
ご近所に仲の良い工務店(親の代からのお付き合い等)があれば、定期的に点検を依頼するのも良いでしょう。
地域によっては空き家管理をしている会社もあります。月額1万円(税別)程度の出費になりますが、依頼すると安心です。
建物を取り壊す
建物の状態が良くないと分かったら、修繕をするか建物を取り壊すこととなります。
修繕の見積もりと建物解体工事の見積もりを取って比較検討します。しかし、将来使う予定がない場合は迷わず取り壊しましょう。放置してご近所さんに迷惑を掛けたり事故や事件が発生すると売却さえ難しくなることも。
一般に建物の解体工事は30坪の木造2階建てで150万円前後掛かります。建物のみならず植栽や岩石の除去、ブロック塀や擁壁の撤去等が有ると解体費用は追加されます。建物に石綿(アスベスト)が使用されていた場合は、その除去費用だけで100~200万円追加となることもあります。
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