令和4年12月に日銀が利上げしました。
住宅ローンにどんな影響があるのでしょう。
固定金利は上昇、変動金利は?
多くの金融機関が固定金利型住宅ローンの利上げを発表しています。
これは日銀織り上げにより、国債の利回りが上昇し長期プライムレートも上昇したため、固定金利で貸し出す利率が上がったのです。
今後更に日銀の利上げがあると固定金利型住宅ローンの金利も上昇していくことでしょう。
一方、変動金利型住宅ローンの金利は少し下がっています。(2023年1月11日現在)
これは変動金利と固定金利の金利の決まり方が全く違うことで起こる現象です。
変動金利は1年以内の金利予測で決まり、固定金利は10年の金利予測で決まるからです。
貸出金利は2種類
短期プライムレートと長期プライムレートの違い |
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短期プライムレート | 長期プライムレート | |
融資期間 | 1年未満 | 1年以上 |
金利 | 低い | 髙い |
1月11日現在のレート | 1.475~1.725% | 1.4% |
金利の変動 | 緩やか | 激しい |
金利の決定要因 | 金融機関が決定 | 国債利回りに連動する |
連動する住宅ローン | 変動金利型住宅ローン | 変動金利型住宅ローン 固定金利型住宅ローン |
逆転現象
本来、長期プライムレートの方が短期プライムレートより金利が高いはずですが、2011年以降逆転しています。
参考)長・短期プライムレート(主要行)の推移 2001年以降
https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/prime.htm
変動金利の住宅ローンは
変動金利の基準となる金利(基準金利)は、一般的に金融機関が1年以内の融資を行う際の最優遇貸出金利である短期プライムレートを基準として決まり、短期プライムレートに1%上乗せした金利を、変動金利の基準金利としています。
融資時の適用金利は、基準金利から適用金利の優遇や上乗せが行われて決まります。
長期プライムレートを基準とした変動金利の住宅ローンも出ています。
固定金利の住宅ローンは
固定金利の基準となる金利(基準金利)は、国債市場で取引される10年国債の利回りを基準として金利が決まります。
固定金利には、借入時の金利が返済開始から終了まで固定される全期間固定金利と、借入時から一定の期間金利が固定される当初固定金利があります。
固定期間は、当初固定金利で、2年、3年、5年、10年、が多く、全期間固定金利は10年以上35年など金融機関により異なります。
一般的に、固定期間が長くなるほど適用金利は高くなります。これは固定期間が長いほど貸し出す金融機関のリスクが高くなるためです。
参考)固定金利・変動金利など金利タイプの違い
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/hyakka/part2/jutaku_loan/jutaku_loan005.html
参考)全国の金融機関(333機関)の住宅ローン金利の情報
https://www.sumai-info.com/information/kinri.html
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