リバースモーゲージは簡単に説明すると、自宅などの不動産を担保にお金を借りて、借り入れた期間は毎月利息だけを支払い、死亡時に不動産を処分してもらい元金を一括返済する方法。
ちょっと昔、リバースモーゲージが出来た頃は融資条件が厳しくて殆ど借入は無理だった。
ところが平成27年、住宅金融支援機構がリバースモーゲージ型住宅ローン(住宅融資保険活用型)という商品を出し、金融機関はリバースモーゲージ(住宅金融支援機構保険口)として販売活動を始めたのだ。
融資条件は金融機関により少し異なるが、
①60歳以上の方
②最高5000万円まで(住宅の購入・建設資金以外のときは1,500万円まで)
但し、担保評価の50%または60%まで(金融機関により異なる)
③毎月の支払は利息のみ
④融資期間は終身
⑤保証人不要(共有者は保証人となる)
となっている。
融資金の使途は自宅の建設・購入資金、自宅のリフォーム資金、住替え先となるサービス付き高齢者向け住宅への入居一時金、既存住宅ローンの借り換え資金で、融資対象住宅は新耐震基準以降であることが条件。
地元金融機関を利用して借りる場合、年間返済率35%(但し、年収400万円未満の方は返済率30%)以下まで、融資利率は変動金利で2.975%(但し、担保評価の50%を超える融資のときは3.475%の金融機関も)と書いてありました。(利率は変動金利ですので融資時期により異なる)
借入にかかる費用ですが、取扱事務手数料が54,000円から108,000円(税込)、抵当権設定費用、火災保険料が必要。
元本返済は終身となっていますが、いつでも返済は可能。
マイホーム買い替え時のつなぎ資金に借りたり、住宅ローンの借り換え、子供の住宅購入資金援助に、住み替え後旧宅を第三者に賃貸するためのリフォーム資金等にも利用できる。
高齢者が多額のお金を借りるのは難しかったが、リバースモーゲージ型住宅ローンが出たことにより借りやすくなったのだ。